クリーニングに出すと生地が痛むって本当?

こんにちは、讃岐屋クリーニングのしみ抜き師藤谷です。

 

もう梅雨に入ってしまいましたね。

例年よりも3週間も早いということらしいですが、その分早く終わってくれるといいですがね・・・。

 

さて、今回のテーマは『クリーニングに出すと生地が傷むって本当?』という事ですが、結論から率直に申し上げますと、そんなことは決してないということです。

 

機械のタタキ作用による、衣類のダメージを表す値に、MA値というものがあります。

MA値が30~40程度の押し洗いであれば収縮率が3%以下で、フェルト化が起こらないという結果が出ています。

つまり、MA値が30以下であれば殆んど衣類のダメージもなく、安心して洗えるという事です。

家庭洗濯では、標準洗いでMA値が50以上となるのに対して、ドライクリーニングのMA値は24と、きわめて安全で衣類にやさしい洗いなのです。

 

実はクリーニングに出さないことの方が、生地の痛みは早いのです。 

なぜなら、皮脂汚れの中の脂肪酸が生地に蓄積し、時間が経てば酸化、黄変するからです。

 

やはりクリーニングにこまめに出すことが、衣類の寿命を延ばすことになるのです。

 

そこで、クリーニングをご利用する際、こうすれば安心という8か条をお伝えしたいと思います。

 

1,クリーニングに出す前に、ポケットの中やほつれ、ボタンのゆるみがないかチェックしましょう。

ポケットの中に、ボールペン・アメ・ガム・リップクリームなどが入ったままクリーニングしてしまうと、インクが付いたり、アメやガム・リップクリームが溶けて汚れたりします。

 

2,特殊なボタンや装飾品は取り外してクリーニングに出しましょう。

衣類メーカーによっては、洗濯表示ラベルに付属品・装飾品は取り外して洗ってくださいと記載しているものもあります。

 

3,スーツなど上下セットのものは一緒に出しましょう。

どちらか片方だけクリーニングを繰り返すと、風合いや色合いが変わってきます。

 

4,シミやキズの場所、シミの原因などをお店に伝えましょう。

シミは種類によって落とし方が違いますので、何のシミかお伝えいただけるとありがたいです。

 

5,クリーニングに出す際にクリーニング方法や仕上げ方法についてお店に確認しましょう。

衣類の状態に合った、適切の処理方法や加工などをご確認ください。

 

6,お預り証は保管し、仕上がり予定日になったらなるべく早く取りに行きましょう。

当店のアプリ会員様は、スマホに預り票が入るのでとっても便利です。

早めのお引き取りをお願いするのは、店舗のスペースの問題もありますが、店舗は保管に適していません。

常に蛍光灯にさらされていますので、微量ではありますが紫外線の影響を受けてしまいます。

ですので早めのお引き取りをお願いしているのです。

 

7,クリーニング店から衣類を引き取った後には、なるべく早く衣類の状態を確認しましょう。

クリーニングを引き取った後、次シーズンに着用しようとしたら、こんなことになっていたというケースがあります。引き取ってすぐであれば、原因の究明ができますが、半年以上も後になると、原因の究明は困難になります。

また、保管中に起こったことという可能性も出てきます。ですので、なるべく早く衣類の状態を確認してくださいね。

 

8,帰ってきた衣類はポリ袋から取り出し、風を通してから保管しましょう。

クリーニングで掛かってきたポリ袋は、汚れたり、ホコリから衣類を守るもので、通気性がありません。

ですので、このポリ袋のまま保管すると、カビや黄ばみの原因になってしまいます。

そこでおすすめなのが「しまいこみ安心パック」です。

この商品は、冬物衣類を収納する際に必須な、虫害対策に特化した商品なのですが、この防虫カバーには通気性があるのでそのまま仕舞うことができます。

「しまいこみ安心パック」クリーニング料金プラス200円(税込)です。

5月末までの限定商品ですので、仕舞われる衣類にはぜひご利用ください。

 

※複写・転載禁止 製作:一般社団法人クリーンライフ協会

〒572-0811

大阪府寝屋川市楠根南町12-22

有限会社 讃岐屋