ダウンはなぜ温かいかご存知ですか?

こんにちは、讃岐屋クリーニングのしみ抜き師藤谷です。

 

寒い冬場には大変重宝するダウン!!

とっても暖かいですよね。

 

でも、なぜダウンが温かいのかご存知ですか?

 

実は温かさの秘密は空気にあるのです。

 

羽毛は水鳥の羽根なのですが、下の画像のようにふわふわです。

 

 

 

 

 

 

 

この羽毛の間にはたくさんの空気が入ります。

この空気が層となり、外気を遮断するのです。

 

また、この空気の層があるため、体温も外に逃がしません。

ですので、意外とダウンの下は薄着のほうが温かかったりします。

 

そんなとっても暖かいダウンですが、結構いろんな種類があるんです。

ジャケットやコート、ベストなどといった違いもありますし、デザインや

羽毛の含有量、ダウンパックの有る無し、シームレスなど様々です。

 

ちょっと聞きなれない言葉がいくつか出てきたと思いますが、順番に

説明させていただきますね。

 

まず羽毛の含有量なのですが、これは字の如く、どれだけ羽毛が詰まっているかです。

羽毛の中には「ダウン」と「フェザー」があります。

このように、「ダウン」はボールのように丸く、「フェザー」には羽に軸があります。

「ダウン」は水鳥の胸の部分で、「フェザー」に比べて、軽く空気をたくさん含みます。

 

ダウン製品にはこの「ダウン」と「フェザー」が両方入っています。

この割合が、衣類によって違うのです。

「ダウン」のほうがたくさん空気を含みますので、「ダウン」の割合が多いほうが

暖かく軽いです。

しかし、「フェザー」に比べて「ダウン」のほうが価格が高いので、「ダウン」の割合が

多いほど高い場合が多いです。

一般的には「ダウン」80%「フェザー」20%~「ダウン」90%「フェザー」10%

くらいのものが多いです。

 

しかし、中には「ダウン」50%「フェザー」50%というものもあります。

こういったものは「フェザー」が多い分、あまりふっくらとした感じではなく、

何かガサガサとした感触になります。比較的価格の安い製品に多いです。

 

では、価格は高くなっても「フェザー」を入れないほうがいいじゃないかと思われませんか?

実は、「フェザー」の軸が柱のようになるので、ある程度「フェザー」が入っているほうがふっくらするのです。「ダウン」だけだと、潰れやすいんです。

 

ですので、ダウン製品を選ぶ際には、この「ダウン」と「フェザー」の割合を気にしてみてくださいね。

 

次にダウンパックですが、ダウン製品に羽毛を詰める際、表生地のポリエステルやナイロンの下に直接入れるのではなく、袋の中に羽毛を詰めたものを入れます。

これがダウンパックです。

 

一般的なダウン製品は、このダウンパックが使用されていますが、ダウンパックを使わず、

直接羽毛を詰めているものもあります。

こういったものは、羽毛がパックに入っていないため、どうしても羽が飛び出し

やすかったり、表生地が破れると、その区画の羽毛が全部出てしまうというデメリットがあります。

しかし、パックがない分軽いですし、とても柔らかく感じるというメリットがあります。

 

最後にシームレスです。これも字の如く「シーム」=縫い目がないダウンです。

一般的なダウンは縫い目で区切って羽毛を詰めるのですが、シームレスの場合は、

縫い目ではなく、樹脂を圧着しているのです。

 

 

このシームレスのデメリットは、必ず樹脂が経年劣化で剥がれ、羽毛が全部下に

落ちてしまうということです。

新しいうちはいいのですが、3年~5年後にはそういった症状が現れてくると思われます。

 

しかし、シームレスは縫い目がないので針穴がありません。この針穴がないことで、羽毛が

飛び出しにくかったり、保温性が保たれるというメリットがあります。

 

というように、ダウンにもいろんな種類があるのですが、総じていえることは、ちゃんと

お手入れやクリーニングをしないと、暖かさが保たれないということです。

着用を繰り返したり、汚れが付着することによって、羽毛がつぶれたり、ぺったんこになってしまいます。

 

また、ダウン製品の多くの表生地に使われている、ポリエステルという素材は、親油性の

素材と言って、油と仲が良く、油汚れを吸着しやすいのです。

ですので、エリやソデ口などが黒く汚れてしまいがちです。

 

こういった場合は当店の「黒ずみ強洗浄」がおすすめです。

このように、黒ずんだ汚れもすっきりキレイになります。

クリーニング料金プラス(エリ・そで口)550円(税込)・(全体)1100円(税込)です。

 

ダウンを仕舞われる際は、すっきりキレイにして、気持ち良く来シーズンを迎えられるようにしてくださいね。

 

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